録音によるセッティングと音色研究#5 – アルトサックスマウスピース(ESM / YANAGISAWA / SELMER)

ESM JAZZのマウスピースを買ったので、今回は、アルトサックスで吹き比べをしてみました。

ESM JAZZ、YANAGISAWA METAL、SELMER S90と、素材も目的も違うマウスピース達なので、あんまり参考にならないかもしれないけど。。。

使用した曲は、Mal Waldronのアルバム、Jackie McLeanのサックスで有名な、Left Aloneです。ちょっと前のSax & Brassに載っていた曲と伴奏CDの合成です。

 

楽器 Cannonball A5-B Ice B “The Raven”
マウスピース それぞれ変更
リガチャー それぞれ変更
リード 最後だけ変更
録音機材 Olympus LS-10
録音場所 カラオケ
録音環境 楽器から2mぐらいで録音

ESM JAZZ 7

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マウスピース ESM JAZZ 7
リガチャー Woodstone GP(Brass) Selmerラバー用
リード Vandoren Java Redcut 2 1/2

今回新しく購入した、ESM JAZZの7番です。
ラバー系なのに、バリバリに鳴ります。輪郭くっきり、勢いで行きます!って感じ(笑)

とにかくシャープな音を出したい、けどそんなに体力は使いたくないって時に良さそうです。私の場合は、フュージョンバンドで演奏するのに使えそうなものが欲しかったので、こういうのを求めてました。
ここでは使っていないけれども、フラジオも問題なくあたります。

ただ、「味のある音」とか「深みのある音」とは対極ですね。

YANAGISAWA METAL 7

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マウスピース YANAGISAWA METAL 7
リガチャー Woodstone GP(Brass) YANAGISAWAメタル用
リード Vandoren Java Redcut 2 1/2

これまで使用していた、YANAGISAWAのメタルです。そう、本田雅人が使っているから、という、よくある単純な理由です(笑)

でも、私の使っている楽器がなかなか明るくは鳴らない図太い系の楽器なので、こちらでバリバリ鳴らすのはかなり骨が折れます。
ESM JAZZ 7よりはたっぷり息も入るので、爆音で鳴らすと酸欠になります(笑)

実際録音を聴いてみても、ESMに比べるとちょっと落ち着いた感じです。アコースティックな場面では、この太さと深みもよいかもしれません。けど、エレキの入ったフュージョンなどではせっかくのこの深みも役に立たなかったりするんですよね。

うまく使うためには、もっと明るく鳴る楽器とあわせるとよいようにも思います。
楽器を買うためにいろいろ試奏していたときに、どこの楽器だったか、すごく明るくパリッとなる楽器がありましたが、楽器による違いも相当なものです。

SELMER S90 180 / Vandoren Java Redcut 2 1/2

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マウスピース SELMER S90 180
リガチャー Woodstone GP(Brass) Selmerラバー用
リード Vandoren Java Redcut 2 1/2

吹奏楽やクラシックで定番のSELMERラバー。その中でもオーソドックスなタイプである、S90 180です。
今回は、あえて比較のため、上の2つと同じVandoren Java Redcut 2 1/2で吹いてみました。ちなみにJavaは、Jazz系向けの製品です。

まず圧倒的に音量が違うのがわかると思います。
ちなみに今回紹介している録音は、セッティングが違っても音量調整は一切していません。同じ距離で同じようにとったものを、そのまま合成しているだけです。
やはり、S90 180は音量は出ないです。これ以上吹き込むと音が暴走します。
これでも、通常のクラシカルな吹き方よりはかなり鳴らしている状態だと思いますが、、、^^;

また、音色も余裕がないですね。限界ぎりぎりの危うさがあります。このマウスピースの適正なリードは、もっとしっかりしたもののはずなので、仕方ないかな。

SELMER S90 180 / RICO Grand Concert Select 3

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マウスピース SELMER S90 180
リガチャー Woodstone GP(Brass) Selmerラバー用
リード RICO Grand Concert Select 3

さすがにこのままではSelmer S90 180が少々かわいそうなので、比較的適切と思われるリードに替えてみました。

こちらで吹くと、音に厚みが出て、これはこれでよい音色ですよね。
リードのコシによる、音の響きの部分がより強調されたような感じになります。
今回はかなりたっぷりと息を入れているので、吹き方としてはクラシカルでないですが、もう少し控えめに(内向的に)吹けばクラシカルな感じになるかな?

サックスだと同じ楽器でもこんなにも違う音色が簡単に楽しめるのって、よいですね。

録音によるセッティングと音色研究#5 – アルトサックスマウスピース(ESM / YANAGISAWA / SELMER)” への3件のフィードバック

  1. テナーになってしまいますが丁度メタルのyanagisawaからESMに最近変えました。大変参考になりました!

  2. makio21さん
    はじめまして。

    コメントありがとうございます。
    稚拙な演奏ながら、参考にしていただけたようでよかったです!
    今頃、バリバリ鳴らしてらっしゃるころでしょうかね(笑)

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