私はクラリネットを吹いていますが、クラリネットというものはマウスピース、リード、リガチャーなどでかなり音色や吹奏感が変わってきます。(サックスも同じですね。)
で、いろいろと試行錯誤をして自分の求める音色や演奏に近づけようとするのですが、それは長い道のりだし、いろいろと試すにはお金もかかります。
前から、いろんな人の音と、その人の音色を聴いて参考にしたりしていましたが、同じように少しでも参考になればと思って、セッティングと録音を関連付けて投稿してみようと思います。
まずは1回目。
先日録音したものです。
セッティングは、下記の通りで、カラオケCDの楽譜を、曲を聴きながら演奏して、あとで重ねました。
楽器 | Buffet Crampon Festival |
---|---|
マウスピース | Alexander Willscher 40B |
リガチャー | WoodStone 総銀 ピンクゴールドメッキ |
リード | RICO RESERVE Classic 3 1/2 (しっかりコシはあるけれど、反応は良いものを選択) |
録音機材 | Olympus LS-10 |
録音場所 | カラオケ |
録音環境 | 楽器から30cmぐらいで録音 |
#1-1 いそしぎ(やさしく演奏バージョン)
Alexander Willscher 40B は、Vandoren B40 と似た傾向の、どちらかというと薄めのリード用に設計されたマウスピースです。
それに、RICO RESERVE Classic 3 1/2 をあわせてみました。
この前までは、3 を使っていたので、私の中ではかなり厚めのセッティングです。
そして、この演奏は、あえて全編「やさしく」吹いてみました。
イメージは、”sotto voce” (小さな声で。ささやくように。)です。
リードがしっかりしているので、やさしく吹いても、そして開放系の喉音でも音がぶれにくいですね。
また、しっかりコシのあるリードは、小さく吹いても喉音とレジスター上の音との抵抗差が少なく、安定して吹けます。
やさしく余裕がありそうな雰囲気は出ているけれど、逆に「リードが鳴っている」感じは少ないですね。
ちょっとのっぺりとしちゃうというか。
#1-2 いそしぎ(息を満たした演奏バージョン)
そしてこちらが、まったく同じセッティング、リードで、#1-1よりもしっかりめに息を入れて演奏したバージョンです。
とは言っても、「フォルテ」のイメージではなく、楽器の管内に息を満ちさせるようなイメージです。
やはりこちらのほうが、音色がいきいきとしますね。
反応がよいほうのリードを選んだのですが、やはり厚めなので、一部音の出だしがイマイチになっちゃってますね。
どちらの音色も、使い分けられると幅が広がりそうですね。
マウスピースとリードについては、こちらのページも参考にしてくださいな。
あと、マイナスワンCDと楽譜はこれを使っています。