録音によるセッティングと音色研究#8 – Selmer S90 170 + Vandoren V12 3

だいぶん久しぶりになっておりました、音色研究。

そういえば、吹奏楽(クラシック)用セッティングの最終形を紹介していませんでした。
いろいろと検討した結果、Selmer S90 170 に、Vandoren V12 3 のセットで演奏会に出演しました。楽器がCannonballのせいか、S90 180の息の通るものではやはり安定が悪く、S90 170 の、音がまとまりやすいものを購入しました。

そして、リードはVandoren V12の3番。

かなりお堅いセッティングですが、吹奏楽の中で吹くには、このくらいでも十分なような気がします。も少しコントロールができる場合は、S90 180あたりでもよいかも?

試しに、Vandoren Java 3(緑箱)と比べてみました。

S90 170 + V12 3

録音を再生

楽器 Cannonball A5-B Ice B “The Raven”
マウスピース Selmer S90 170
リガチャー WoodStone GP(Brass) Selmerラバー用
リード Vandoren V12 3
録音機材 Olympus LS-10
録音場所 カラオケ
録音環境 楽器から1.5mぐらいで録音

しっとりとおとなし目の音色です。楽団への溶け込み最重視での選択です。
ちなみに、ここではそれほど大きな音は出していませんが、たっぷり入れると、そこそこ鳴ります。ポップスでも遠慮なく吹けるのがこのセッティングのよいところ。

S90 170 + Java 3

録音を再生

楽器 Cannonball A5-B Ice B “The Raven”
マウスピース Selmer S90 170
リガチャー WoodStone GP(Brass) Selmerラバー用
リード Vandoren Java 3
録音機材 Olympus LS-10
録音場所 カラオケ
録音環境 楽器から1.5mぐらいで録音

リードをJavaに替えると、音がはっきりします。で、なんとなくヴィヴラートが増えます(笑)
でも、ちょっとコントロールが難しくなるように思います。
なんでかというと、このセッティングだと少し腰が弱いので。

S90 180 + Java 3

録音を再生

楽器 Cannonball A5-B Ice B “The Raven”
マウスピース Selmer S90 180
リガチャー WoodStone GP(Brass) Selmerラバー用
リード Vandoren Java 3
録音機材 Olympus LS-10
録音場所 カラオケ
録音環境 楽器から1.5mぐらいで録音

というわけで、これをS90 180に変えると、やはり吹きやすく感じます。
音もこちらのほうがしっかりしてよいですね。
やっぱりマウスピースとリードはバランスが重要です。

S90 180 + V12 3

録音を再生

楽器 Cannonball A5-B Ice B “The Raven”
マウスピース Selmer S90 180
リガチャー WoodStone GP(Brass) Selmerラバー用
リード Vandoren V12 3
録音機材 Olympus LS-10
録音場所 カラオケ
録音環境 楽器から1.5mぐらいで録音

ついでに、最初のV12に戻してみました。
そうすると、このS90 180には少し厚いです。
苦しい。
リードの鳴る幅が増えるので、音色はもとのよりはっきりしますね。


 

もちろん、上記はひとつのサンプルでしかありません。
吹く人や、楽器や、リードの個体差や、リードの状態や、吹き方によってもぜんぜん音は違ってきますので。

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