市民吹奏楽団おたまじゃくし 第39回定期演奏会

気がついたら、前回の演奏会から一度も更新なしでした。

今月末の演奏会案内を掲載しておきます。

<市民吹奏楽団おたまじゃくし 第39回定期演奏会>
【日時】2013/11/30(土) 13:30開場 14:00開演
【場所】大田区民プラザ 大ホール
  (東急多摩川線 下丸子駅より徒歩1分)
【料金】無料
【参考URL】http://sound.jp/otama/kinkyou.html
【演奏曲】
 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 ・田島篤:Symphonic Brilliant
 ・マイケル・ブラウン:ディズニーランドセレブレーション
                 ほか
【ご紹介】
私の所属している「市民吹奏楽団おたまじゃくし」の定期演奏会です。
今年は合同演奏会もあったので2回目の演奏会ですが、通常1年に
1回実施している本編のほうがこちらです。

今年はなんといっても、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を
全曲やるところが目玉です。
交響曲を1曲全部やるので、演奏会後半の第二部はこの1曲だけで
終わりです。演奏時間約45分。。。

曲はクラシック界では超有名な曲なのでご存知の方も多いかとは思います。
特に2楽章の旋律は聴いたことがあるはず。

ちなみに私はソロクラリネットパートを担当するので、よく聞くと
音が判別可能のはず。。。

その他、合同演奏会のご報告として合同演奏会の曲(チューバソロ、
フルートソロの曲や指揮者の描き下ろしオリジナル曲)を演奏したり
します。

今回、演奏会進行やプログラム作成にも関わっている関係もあり、
長文の曲紹介を作ったので引用します。
長文過ぎて、プログラムでは抜粋版になっています。^^;

お時間ありましたら、ぜひお越しくださいませ~~

===曲紹介+オマケ===(一部の曲のみですが)
【田島 篤:Symphonic Brilliant】
この曲は、今年の7月に行った、小山台吹奏楽団さんとのジョイントコンサートを記念して書かれた曲です。
音と音とが交わり、響き渡る様を、両楽団の絆に重ね合わせ、明るく輝く未来を祈念してSymphonic Brilliantと名付けられました。
曲の構成は、短い序奏部が主題を提示した後、急-緩-急の、いわゆる「シンフォニア」や「序曲」の形式で書かれています。
冒頭部では序奏部の第一主題が展開をくり返し、輝きを増し続けます。中間部では主題の再現を受けて、第二主題をFluteがやさしく奏で、中低音域の楽器によって力強く変化します。やがてクライマックスを迎え、主題の再現部となり、華やかな終結部へと進行します。

【チューバ吹きの休日】
合同演奏会でも演奏した、チューバのソロをフューチャーした珍しい曲です。
「トランペット吹きの休日」という有名曲がありますが、それとタイトルは似ている
(たぶん、似せている)ものの、曲調などは全然違います。
スイング調の楽しい曲です。

【ディズニーランド・セレブレーション】
アメリカのディズニーランドの50周年を記念して作られた曲です。
今年は、東京ディズニーランドの30周年ですが、実はそれとは直接関係はありません。。。^^;
とはいえ、良く聞くディズニーランドの曲がメドレーになっている楽しい曲です。
7月の合同演奏会でも演奏したのですが、今回は少し曲を追加したりして、
特別バージョンになっています。

【ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」】

ドヴォルザークは、ボヘミア(現在のチェコ)の作曲家であり、彼の書いた交響曲第9番は、クラシック音楽の中でも非常に有名な1曲です。ベートーヴェンの交響曲『運命』やシューベルトの交響曲『未完成』と並んで「3大交響曲」と呼ばれることもあるそうです。
特に第2楽章は、その旋律に歌詞をつけた「家路」「遠き山に日は落ちて」などとしても一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この交響曲には『新世界より(From the New World)』というタイトルがつけられています。これは、ドヴォルザークが1892年から1895年まで、ニューヨークにあるナショナル音楽院の院長としてアメリカにいたときに作曲された曲であり、「新世界=アメリカ」からの便りであるということをあらわしています。
ドヴォルザークは、故郷への想いが強く、在米中に、アメリカの黒人音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることから、「新世界より」故郷ボヘミアへ向けてのメッセージとして作曲されたようです。
なお、「アメリカの黒人音楽、インディアンの民族音楽の旋律を借りている」といわれることもありますが、実際には取り入れているのではなく、あくまでアメリカの旋律の精神をもって作曲した、というもののようです。

一般的な2管編成のオーケストラの曲で、演奏時間はおおよそ45分前後の交響曲ですが、今回は当団の音楽監督、田島篤の編曲による吹奏楽版にてお届けします。

・第一楽章 Adagio – Allegro molto
ppの静かな旋律から始まりますが、Fluteが旋律を繰り返すと、突如激しい咆哮が響きます。Allegro moltoの提示部に移ると、第一主題、第二主題の提示があります。特に第一主題の前半部分はこのあと曲中のあらゆるところでくり返し使われており、全曲の統一感を演出しています。提示部で指定のある繰り返しはしばしば省略されますが、今回は、ドヴォルザークの指定通り、繰り返しありでの演奏です。
展開部、再現部と主題をさまざまな形で繰り返しながらクライマックスに向かい全体の強奏に楽章を閉じます。

・第二楽章 Largo
「家路」「遠き山に日は落ちて」など、あまりに有名なこの楽章の旋律は「イングリッシュ・ホルン」という楽器により奏でられます。イングリッシュ・ホルンは、コール・アングレとも呼ばれる、オーボエと同系列の楽器です。オーボエより少し管が長く、1オクターブの約半分低い音が出ます。この曲にぴったりあった、少し哀愁のあるやわらかい音色をお楽しみください。

・第三楽章 Scherzo. Molto vivace
3/4拍子ですが、molto vivace(非常に速く)である上に小節の1拍目に休符があることが多く、拍子感が難解になっています。途中では少しゆったりとした民謡風の旋律や軽快な西欧風の主題が現れます。冒頭から繰り返される難解な拍子感とこれらのわかりやすい旋律との対比がこの曲を面白くしていると思います。

・第四楽章 Allegro con fuoco
“con fuoco”(火のように、生き生きと。烈しく。)と指定のあるように、冒頭よりffのユニゾン(皆で同じ音を演奏することを言います)で始まります。トランペットとホルンにより提示された主題が徐々に合奏に引き継がれ、激しさを増していきます。これが落ち着くころ、全曲を通して1度だけのシンバルがmfで演奏されることもよく話題になるそうです(ドヴォルザークがなぜここにmfでシンバルを入れたかは定かではありません)。続いてクラリネットで柔らかな旋律が提示され、他の楽器へと引き継がれていきます。第一楽章からこれまでの主題を振り返りながら徐々にフィナーレに向かい、荘厳に締めくくります。最後の一音は、ディミヌエンド(徐々に小さくなる)で終結しますが、この部分を「新大陸に血のように赤い夕日が沈む」と表現した指揮者もいるそうです。

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